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| 夏(なつ)は四季の一つ。一般的に、一年中で最も暑い期間を指すが、二十四節気や旧暦のように、一年中で最も太陽高度が高く昼が長い期間を指すこともある。 北半球ではグレゴリオ暦の一年の半ば、南半球では一年の終わりから初めにかけてくる季節である。 夏の期間にはいくつかの定義がある。以下は北半球での定義で、南半球では半年ずれる。 * 日本における社会通念・気象学では6月・7月・8月。例えば「冷夏」などはこの3ヶ月の平均気温で判断する。 * 二十四節気に基づく節切りでは立夏から立秋の前日まで * 旧暦による月切りでは四月・五月・六月。上に近いが、最大半月ずれる。 * 年度では7月・8月・9月。英語ではこの3ヶ月をsummer quaterと呼ぶ。 * 天文学上は夏至から秋分まで。ここでの「夏至」「秋分」は、「夏至の日」「秋分の日」ではなく太陽黄経が90°、180°になった瞬間。 * 西洋では伝統的に、夏至(の日)から秋分(の日)の前日までとすることがある。 * 高緯度や高山などの寒帯に近い地域では雪解け後のごく短い期間を夏と呼ぶことがある。また、低緯度の熱帯気候は「1年中が夏」と表現されることがある。同一の意味で「常夏(とこなつ)」という語もある。 * 三夏 o 初夏→立夏から芒種の前日までの期間をいい、孟夏ともいう。 o 仲夏→芒種から小暑の前日までの期間をいう。 o 晩夏→小暑から立秋の前日までの期間をいい、季夏ともいう。 熱帯地方を除けば、夏は1年で最も暑い時期を指すものである。気象庁では最高気温が25℃以上の日を夏日(なつび)、30℃以上の日を真夏日(まなつび)と呼んでいる。気象庁は地球温暖化やヒートアイランドなどの影響で最高気温が35℃以上になる日が増えているという背景から、2007年(平成19年)より新たに35℃以上の日を猛暑日(もうしょび)という呼称を使う事に決めた。比較的寒冷である北海道・東北北部以外では、このような日は毎年7・8月を中心に6月から9月頃にかけて生じる(年や地域によっては、5月・10月でも生じる場合もある)から、この時期のあたりが夏の範囲に入る。 夏は、一年のうちで最も暑い季節である。最も昼が長い季節でもある。日本では一日の最高気温が25℃以上の場合は夏日、30℃以上の場合は真夏日という。35℃以上の場合は猛暑日ともいう。一日の最低気温が25℃を下回らない場合は熱帯夜という。日本列島を太平洋高気圧が広く被う。地表が強く暖められるので、午後になって積乱雲(いわゆる入道雲)を生じ、にわか雨(夕立)となる事がある。南の海域では、台風がどんどん発生するが、この高気圧にさえぎられて日本本土には近寄りがたい。大抵は西に進んで沖縄諸島を通って東シナ海に抜ける。まれに本州南岸に来る場合、往々にして迷走するので、夏の台風は予測が難しいという。 日本の夏は降水量も多いので植物の葉が繁る時期でもあり、動物の活動も盛んである。あまりに暑さが激しい場合は生物の活動も低調になる。種によっては夏眠をとるものもある。他地域では夏に高温と共に乾燥する地域もあり、そのような地域では生物の活動は難しい。あまりの高温のために生物の生存が危機に陥る場合もある。最近では、2006年に米国で46℃を超える暑さにより老人や牛などが死亡する事件があった。人間も夏期休業・夏休みがある。欧米各国やオーストラリアなどでは、サマータイムとなる。 夏のラベンダー畑(富田ファーム) 梅雨明けから8月中旬まで気温が平年に比べ一日の気温が2-3℃程度以上低い日が続くと冷夏とよばれ、植物の繁茂に悪影響を及ぼす事がある。特にイネの成長には夏の暑さが不可欠であり、冷夏は冷害という米の凶作を引き起こす。1993年には記録的な冷夏により、「1993年米騒動」といわれる米不足になった。冷夏の原因としてエルニーニョ現象が関係しているともいわれている。猛暑と呼ばれる特に暑い場合もある。 農業従事者以外(もしくは主にその人々で構成される社会=主に都市社会)にとっては夏は別の意味を持つ。主に休息の時期(その暑熱な気候の回避または逆に享受)であるが、それ以外の意味を夏に持たせる例も多い。詳細は「人の生活との関わり」で後述。 夏にとれるものは旬を参照。 日長との関係 [編集] 夏は日長が長くなる時期でもある。南中高度も高くなるから、日照も強くなり、気温が高くなるのもそのためである。極地方では白夜が見られる。 日本 [編集] 夏の海 夏の風物詩である風鈴 他の季節に比べて格段に人々が行動的になり、戸外活動などを積極的に行い、消費活動も盛んになるとされる。 盛んな戸外活動・旅行など故に、交通機関の混雑なども見られる。衣類のファッションは特に夏のもの(夏服)が世間から注目される傾向にある。当該世代以外にも広く知られたり、後年まで記録・記憶が残りやすいのも夏のファッションである。 受験生など、その熱気から距離を置かざるを得ない人も多い。社会人にとっては若い時期や独身の時期を除くとそれらとは無縁な暑い中での仕事の時期であるというイメージが強い。近年クールビズなど勤務中の涼しい服装が奨励されているが、未だそれとは無縁で真夏の戸外でもスーツ・ネクタイ着用を余儀なくされる人も多い。折角の休暇・休日も子供などへの家族サービスに費やされる人も多い。 農業・伝統行事 [編集] 収穫された夏野菜 農業においては、農閑期と農繁期の両方の側面を持つ季節である。稲作では梅雨期の苗の成長から盛夏期の稲の開花に至るまで重要で、冷害・干害に警戒を怠れないが、「田植え」と「稲刈り」の間の期間にも位置する。イネの光合成が最も盛んな時期でもある。この時期次第で収穫が決まるとも言える。害虫に対しては虫送りの行事を行う地域があり、これを七夕の行事として行っている場合も多い。水不足も危険であるため、雨乞いの儀式は、七夕やお盆の行事として行われた。 夏野菜の収穫期である。農業主体の地域の夏の行事の時期や内容は、この農作業のサイクルに影響を受けたところが大きい。 夏の行事 [編集] 夏の風物 打ち上げ花火(積丹半島) * 天神祭 * 七夕 * お盆 * 海開き・海水浴 * 夏休み * 夏祭り(盆踊り・金魚すくい・浴衣・花火) * 肝試し * 花火大会 諸外国 [編集] 多くの北半球の国にとっても夏は最も活動的な時期である。 ヨーロッパの諸国が特にそうであり、冬に昼間の短い西ヨーロッパ・北ヨーロッパの諸国では、夏場の休暇を南ヨーロッパなどへのバカンスに費やしたり、身近な場(公園など)で日光浴をするものも多い。地中海性気候のために冬なども比較的温暖な南ヨーロッパ諸国でも夏は重要な季節である。スペインのサン・フェルミン祭(牛追い祭り)やイタリアの馬術の祭りなど、熱狂的な夏祭りも一部で見られる。 アメリカ合衆国の場合、学校の夏休みが非常に長いため、アルバイトなどを積極的に行う生徒も多い。野球を除く多くのスポーツがシーズンオフになる。夏季オリンピックが7・8月に開催される事が多いのは、アメリカ合衆国でのスポーツのシーズンオフに合わせているとされる。 インドなど南アジア・東南アジアでは夏は雨季となる(最も高温になるのはインドの場合、モンスーン前の5月)ので、人々の活動は比較的静かになる。この雨季の降雨は農作物にも人々の生活にも大切なものである。 南半球に位置する諸国の場合、クリスマスを夏の行事として行う(オーストラリア他各国)・カーニバルが軽装の服装で行われる(ブラジルなど)など、12月〜2月つまりヨーロッパでの冬の行事を夏の行事として祝う傾向がみられる。 世界の諸国にとって、農業面でも重要な季節である。北半球の温帯では「実りの季節」は(冬小麦などの収穫期が初夏にあるが)秋を指す。
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